スポンサーリンク

【多肉本紹介 12】最新刊! 小林浩監修『NHK出版 決定版 多肉植物図鑑』

今日は久しぶりに本屋さんをのぞいてみたのですが、こんな本が販売されていました。

小林浩監修『NHK出版 決定版 多肉植物図鑑』(NHK出版,2022)

f:id:brooklynlifehack:20220123195341j:plain

初版が2022年1月20日とありますから、まだ出来たてほやほやの最新刊であります。ISIJの小林会長監修の多肉植物図鑑です。約1620種類を掲載し、シンプルな解説が付与されています。系統としてはサボテン相談室の羽兼さん監修の多肉植物図鑑と同様のものといえますが、収録されている品種数はこちらの方が倍近く多いです。それぞれの得意分野などに差異もありますから、属ごとに軽重、収録数が異なったりしますので、両者を比較したり、さらには相互補充的に眺めるのもよいのかもしれません。

brooklynlifehack.hatenablog.com

私の興味がある分野でいれば、たとえばアガベについて。当ブログでもナンバーワンをめぐる錯綜について記事にしていますが、この点、本書21頁には昭和25年ごろにメキシコから輸入され、農大の近藤教授のもとにあった株につけられた整理番号が呼称になったこと、肉厚の葉で鋸歯が強く、小型でしまった株であった旨の記載がありました。小林会長が名付けた説などもありましたが、ご本人監修の本にこう記載されているため、やっぱり整理番号説が有力になったといえますね!この記載も下記に加えたいと思います。

brooklynlifehack.hatenablog.com

私が興味ある分野であるエケベリアについては、6頁にわたり代表的なものが紹介されています。68頁に掲載のロメオについて日本で作出された園芸品種とし、67頁ではアガボイデス’エボニー・レッド’として自生地株からの選抜品種として別扱いしています。私の理解ではドイツのケーレスがアガボイデス・コーデロイから変異した種がロメオであり、レッドエボニーはシノニムで同じものという理解でした。この辺は議論ありそうな点ですね。などなど細かい点についてはいろいろあると思いますが、全体的に写真も綺麗でして、何より収録種数がとても多いこと、それにもかかわず、2750円という価格。これには大満足であります。

f:id:brooklynlifehack:20220123195646j:plain

これから精読してみていきます。また何か気がついたことがあれば追記したいと思います。久しぶりに読んでみたいと思う多肉図鑑が販売されました!皆さんも、書店でパラパラとみてみてください(^^)/

 

NHK出版 決定版 多肉植物図鑑 [ 小林 浩 ]

価格:2,750円
(2022/1/23 20:10時点)
感想(1件)

内容紹介(出版社より)
多肉植物が好きすぎて夜も眠れない人のために!

世界中の原種、園芸品種を美しい写真とシンプルな解説で紹介する多肉植物図鑑の決定版。

170余りの属を取り上げ、そこに含まれる約1620 種類の植物を掲載。学名や品種名だけでなく、必要に応じて園芸名、流通名なども明示しました。ワイルドな自生地の写真も盛りだくさんの「見るだけでも楽しい」多肉植物ファン必携の1冊です。

 

内容紹介(「BOOK」データベースより)
毎年、世界中で生み出される個性的な品種の数々と、それを支える多様な原種。いま多肉植物を取り巻く状況はかつてないほど盛り上がっています。ほかの草花にはない奇怪無比の姿に目を奪われた人。ブサかわいい姿から想像できないほど美しい花を咲かせる様子に胸キュンしてしまった人。ド派手なギザギザに思わずガッツポーズした人。そんな多肉ホリックな人たちに捧げたい座右の1冊、できました。約1620種類を収載。世界の原種、園芸品種を、美しい写真とシンプルな解説で紹介。

 

目次(「BOOK」データベースより)
アエオニウム属/アガベ属/アステキウム属/アストロフィツム属/アストロロバ属/アダンソニア属/アデニア属/アデニウム属/アドロミスクス属/アナカンプセロス属〔ほか〕

 

著者情報(「BOOK」データベースより)
小林浩(コバヤシヒロシ)
J.A.C.S.A.(ジャパンアソシエーションオブカクタスアンドサキュレントアカデミー/略称ジャクサ)代表。1937年、東京都出身。1966年、日本で最初の多肉植物の愛好会「多肉植物趣味の会(後の日本多肉植物の会)」を男庭安則氏らとともに共同設立。1988年には「国際多肉植物協会(International Succulent Plant Institute Japan)」を、多くの愛好家とともに創設、初代会長。現在も南アフリカ、メキシコなどの自生地を巡り、世界の研究者、愛好家から輿望を担う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

スポンサーリンク