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アメリカ現代思想を読み直す。

深刻な政治的分断のなかで、融和と結束を訴えてジョー・バイデン新大統領が誕生しました。

異なる文化や思想、価値観に対して、(あくまでも建前としては)寛容な姿勢であった(あるべきはずだった)リベラリズムの国・アメリカは一体どこにいってしまったのだろうと思う今日この頃……。

もし今、ジョン・ロールズが生きていたら、この状況をどのように捉えたでしょうか………なーーんて考えながら、久々に書棚から取り出して読み直したのが、こちら。

 

仲正昌樹『集中講義!アメリ現代思想 リベラリズムの冒険』(NHK出版,2008)

集中講義!アメリカ現代思想 リベラリズムの冒険【電子書籍】[ 仲正昌樹 ]

価格:838円
(2021/1/21 06:11時点)
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10年以上前の本ではありますが、アメリカの現代思想の中核であるリベラリズムに焦点をあて、アメリカの現代思想のあらましを、その時代背景などとともにに非常に簡潔に、分かりやすくまとめられた本です。ものすごくおススメの一冊。

実は、私、仲正先生のファンなんです。仲正さんの思想史の通史、最高です。とても多筆な方で、読者の私は出版に追いつけないですが、他にもご紹介したい本もたくさんありますので、またの機会に。

 

この本の帯には「リベラルが分かれば、アメリカが見える!」と書いてありましたが、今の混沌とするアメリカの状況は、リベラル云々以前の問題のようにも感じます。

 

少なくともアメリカ国内では一定の価値観・世界観をみんなが共有しているというところからスタートしているのがリベラリズムだったんだと思いますが、実際にはそんなものは共有しておらず、もともとあった根深い対立が顕在化しただけかもしれません……。※あくまでも私個人の感じ方、捉え方です(^-^;

 

「寛容」。言うは易く行うは難し。

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