今日から連載をスタートさせます。その名も「エケベリア紹介」。そのまんまww
といっても、私が育てているエケベリアにはかなりの偏向がありまして、原種のほか、普及種・一般種と呼ばれるものが大半です。また、アガボイデス、フリル・コブ系のエケベリアが多いと思います。その時々でいい感じだなと思えるエケベリアをご紹介していければなと思います。少しでも参考にしていただければ嬉しいです(^^)/
vol.1 東雲 (しののめ) agavoides ('Corderoyi' ?) アガボイデス (コーデロイ ?)
1920年代の多肉本にすでに登場しているというむかーし昔からある伝統的品種です。当時は「曙」と呼んでいたようですが、現在は「東雲(しののめ)」という名前で流通しています。
葉は長三角形で淡緑青色、爪の部分だけが赤く紅葉します。
名前の変遷もあったり、なにせとても古い品種でもあるので、若干の顔違いもあるようです。なかには爪だけではなくもう少しエッジが赤く紅葉するものもあります。
これまでに国内で発行された本のほとんどは、東雲の学名を「agavoides」としており、アガボイデスの基本種のような扱いとなっていますが、ICNをはじめ、海外サイトを見てみると、むしろ「agavoides 'Corderoyi'」(コーデロイ)なのではないかと思われます。もっとも、ICNは、自身が掲載しているCorderoyiの写真自体が本当にコーデロイであるのか疑わしいともしており、正直なところはよく分からないのです。
1874年に発行された海外の多肉本を見てみると、アガボイデスの挿絵はこんな感じなのです。東雲よりも葉は幅広な感じですよね。
ドイツのケーレス(Koehres)のCorderoyiの種子から育てたものはこちら。
こちらは葉が幅広で、爪とエッジが少々赤くなる感じで、ザ・アガボイデスといえそうです。最近も、ケーレスからコーデロイの種子を何回か買っていますが、ロメオのようなものばかりでてきて、ケーレスのギャラリーに載っている上記のようなコーデロイはほとんど出てこない…(^^; また、アガボイデスの種子からもかなり幅のあるアガボイデスがでてきます(ちなみに、ロメオはケーレスのコーデロイの栽培過程から生まれた変異種とされています。また、そのロメオを選抜したのがロメオルビンだそうです)。
なお、東雲の綴化したものが「鯱」agavoides f.cristataです(私の理解では、agavoides 'Corderoyi' f.cristata)。ただ、こちらもよく分からなくて、アガボイデス系の綴化がいくつか混雑して流通しているように思われます。羽兼さんの本によればアガボイデスの綴化のなかで極小のものが鯱としていますが、葉が大きいものも鯱とされている感じです。
ということでなんだかスッキリはしませんが、学名はひとまず置いておいて、古くからあるアガボイデス系の「東雲」ということで育てることにしましょう(^^)/
多肉植物 hmエケベリア 東雲 多肉植物 エケベリア 6cmポット 価格:658円 |