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【多肉本紹介 11】奥一 『趣味の多肉植物―栽培と観賞』

おらいさんのミックスベリアをはじめ、著名な趣味家さんの交配種を取り扱ったエケベリアハイブリット図鑑がものすごく売れていて、すでに重刷になったと聞きました。す、すごい( ゚Д゚)!!出版不況もなんのその!Amazonの本・花卉園芸・花づくりのランキング1位、ベストセラーになってました。私も予約しようかと思った時には、すでに取扱未定に…。今、再度見てみたら、定価よりも高く販売されています(^-^; 皆さーん、今すぐに読みたい気持ちはわかりますが(私もですが)、慌てないで、もう少し落ち着いてから買いましょう!

ちなみに、現時点で、楽天ブックスでは12月上旬発送予定になっていますよー。

実生のススメ 多肉植物 エケベリアハイブリッド図鑑 [ エケベリアファンクラブ ]

価格:1,760円
(2021/11/10 22:17時点)
感想(1件)

さて、最新の多肉本は、このエケベリアハイブリット図鑑なのでありますが、古ーい多肉本といえば、やっぱりこちらかと思います。

奥 一『趣味の多肉植物―栽培と観賞』(鶴書房,1959(昭和34)年)

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本当は函があるようなのですが、古本屋さんで函なしで購入しました。

webcatplus.nii.ac.jp

国立国会図書館のデジタルライブラリーで見られないかなーと検索したのですが、、著作権の確認が済んでいない資料のためインターネット公開をしていませんとのことでしたので、目次だけですが貼り付けておきます。

この本の最大の特徴でもあり、魅力なのは、多肉植物の草創期、すなわち、明治~昭和前期に海外から輸入され和名がつけられた多肉植物の和名学名対照表が掲載されているというところにあります。

しかもそのリストの元になっているのが、サボテン屋さんの草分け・松沢進之助さんのノートであるということです。松沢さんが輸入した数多くの多肉植物は、商策上の理由から、原名・学名をふせて和名だけで発売しました。この頃から現在に至るまで和名がつけられているのに、学名はイマイチよく分からないということが多いのですが、松沢さんが輸入して販売したものについては植物の写真を撮り、輸入関係書類を保管し、和名と学名を対照させたノートに記録を残すなどされていました。このノートを譲り受け、これを元に奥さんが和名学名対照表が巻末に掲載したというところが最大のポイントです。

当時の出版事情などもあるのか、写真の掲載が少ないのは残念な点ではありますが、昔からある多肉植物を知るとても貴重な資料であることは間違いありません。現在の分類や属名・学名が異なる場合もありますが、ご興味がある方はぜひ古本屋さんや公立図書館などで探してみてくださいね(^^)/

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なお、古い本で和名学名対照表が参照できるものとして次の本もおススメです。

瀬川弥太郎 監修『趣味の多肉植物』(青人社,1969(昭和44)年)

巻末に松居謙次さんによる多肉植物学名和名(園芸名)対照表が掲載されています。

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