神様に一番近い動物 〜人生を変える7つの物語〜【電子書籍】[ 水野敬也 ] 価格:1,408円 |
『夢を叶える像』の作者が描く短編集を読みました。
現代の童話ですね。
価格:847円 |
たぶん、本が好きな小学生や中学生でもわかりやすい文体なので読みやすい内容だと思います。
7つの短編が収録されていて・・・・
三匹の子ぶたの元に現れたオオカミは、童話「三匹の子ぶた」を携えていた――三匹の子ぶたなう
軽い気持ちで女の子にあげた1万円札が、怒りの形相で戻ってきて――お金持ちのすすめ
地球を守るため、人間と動物が協力して宇宙のオリンピックに挑む――宇宙五輪
売れないミュージシャンが流れ星に願い事をすると、その星が部屋にやってきて――役立たずのスター
クヌギの木のヌシのカブトムシが何者かの手によって殺害された。この事件解決を任されたのは伝説の刑事だった――スパイダー刑事
シャッター商店街で大繁盛する「蕎麦愛沢」。しかし、この店長にはある秘密があった――愛沢
牧場で平和な生活を送っていた子牛の耳元でネズミがささやいた。「お前はこれから革ジャンになるんだよ」――神様に一番近い動物
こんな感じの内容が書かれています。
内容は結構シュールで、童話なので教訓みたいなものもわかりやすい。
クスッと笑ってしまう短編が多くていいですね。
自分的には、自分を大事にしない男にキレる1万円札(福沢諭吉)が面白かったです。
『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず』
だければども・・・
実はこの後に続く言葉は意外と知られていない。この文句は小説やドラマなどにもよく使われていますよね。ではでは、原文ではどうなっているかを引用します。
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。されば天より人を生ずるには、万人は万人みな同じ位にして、生まれながら貴賤きせん上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの物を資とり、もって衣食住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずしておのおの安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。されども今、広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥どろとの相違あるに似たるはなんぞや。その次第はなはだ明らかなり。『実語教じつごきょう』に、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり。
福沢諭吉『学問のすすめ』より
人いう存在は平等であるけれども、どうして差が生まれるのか。学ばないからだ。だから学問をしましょう。それがあの本の趣旨。
学ばなければ、人は落ちていくんですよねぇ・・・
神様に一番近い動物 〜人生を変える7つの物語〜【電子書籍】[ 水野敬也 ] 価格:1,408円 |