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映画『ミスト』の霧とは一体何なのか? 考察する

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ということで、この前この映画を見ていたんですが、とてもおもしろかったです。ラストが鬱すぎるとう前評判でドキドキしながら見ていたんですが、きっとこれはメタファーの集合体だなとw

 

以下、映画のネタバレ注意です。

 

もともとはスティーブンキング『霧』という小説が原作で、軍の研究が失敗し異次元世界から怪物たちを霧とともに召喚してしまい、スーパーに人間たちが閉じこめられるというパニック映画なんですが、その皮を被った宗教的な映画だと思うんですよね。

 

いたるところに、聖書のオマージュが現れたり、主人公の妻がマリア像に見えたり。

宗教の原理主義者の女が、救世主のように祭り上げられていったり。

 

霧とは、絶対的な力を持ち人間の生命すら簡単に扱う"神"のメタファーじゃないか。

 

そして、主人公と狂信者は、どちらもお互いをののしり合うけれども、両陣営ともに神の意向に背いていたんだろうなと思うんですよ。

 

隣人愛の精神がどこにもありませんからね。

 

そして、最後はみんな死んでしまう。それも宗教的にはタブーとされる方法で・・・

 

さらに、罪深いのは、霧が人間に負けてしまうところです。それも、科学というデウスエクスマキナによって……

 

科学信奉も、キリスト教的にいえば一種の宗教なんですよね。

 

つまり、科学技術の発展で、人間は神さえも殺してしまったとすると・・・

 

この先にあるものは絶望しかないんじゃないかな?

 

 

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