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直木賞受賞第一作! “恩田ワールド”全開のエンターテインメント長編
錦糸町、川崎、上野、大阪、呉、六本木・・・・・・。
日本各地の旧軍都に発生すると言われる「裂け目」。
かつてそこに生きた人々の記憶が形を成し、現代に蘇る。
鮎観の一族は代々、この「裂け目」を封じ、記憶の化身たちと戦う“力”を持っていた。
彼女と同じ一族の遼平もまた、同じ力を有した存在だった。
愛し合い結婚した二人だが、息子、俊平を産んだことから運命の歯車は狂いはじめ・・・・・・。――新時代の到来は、闇か、光か。
角川公式サイトより引用(失われた地図 恩田 陸:文芸書 | KADOKAWA)
ということ大人気作家の恩田先生が描く現代ファンタジーですね。
いや~ちょっとこれは何回も読まないといけない作品でした。
というのも、この裂け目という空間のとらえ方が結構、難解な感じですね。
メタファー的な要素もあると思うんですが、深い意味合いがあるように感じますね。
そして、構成が最後に明かされる出来事が最初から繋がっているもので、結構玄人好みの構成なんですよね。
あえて、こういう複雑な構成にしている感じで。
大衆作品よりも、純文学によっているような感じで、エンタメ以上に深読みが必要な1冊だと思います!