自称・植物マニアMが
おススメする植物シリーズの
第2弾です。
今回、取り上げる植物は、
近年、食品をはじめとして多くの商品に採用されている植物……
『エルダー』 です。
科名: スイカズラ科
学名: Sambucus nigra
別名: セイヨウニワトコ
原産: ヨーロッパ
樹高: 3m~6m
ヨーロッパ原産の落葉低中木。
エルダーの語源は、古英語のoeld(炎)に由来すると言われています。
昔、エルダーの枝の芯を抜き取ってストロー状にして火を起こすために利用していたからのようです。
また、エルダーの枝は、油分やホコリをとる時計工具・エルダーピスとして時計職人さんに愛用されているようです。
『万能の薬箱』、『妖精の住む木』とも呼ばれる一方で、
『悪魔の木』、『魔女の木』といったマイナスイメージもあります。
これは古代ローマ時代からその優れた薬効をもつことが知られ、さまざまな用いられ方をしてきたため,数々の迷信があるためだと思われます。
ハリーポッターでも『ニワトコの杖』が登場しますが、伝説の死の秘宝として、死の杖とか、宿命の杖などとも呼ばれ、魔法界最強の杖とされていることも、こうした伝承を受けているのでしょう。
初夏に咲く白い小さな花にはほんのりと甘い香りがあり、
秋には果実が黒く熟しジャムなどの食用としても利用されています。
ハーブとしても分類され、
花粉症などにも効果があるとされ、
花(エルダーフラワー)や
実(エルダーベリー)が活用されています。
花を砂糖水とレモン汁の中に漬け込むと、花のイースト成分が溶け出して発酵して発泡性の飲料となる
『エルダーフラワー・プレッセ(シャンパン)』
花に砂糖などを加えて煮詰めた濃縮液を水や炭酸水等で割る
『エルダーフラワー・コーディアル』などはイギリスの一般家庭でお馴染だそうです。
一般には苗で流通しており、種での販売はありません。
日本で主に流通しているのは
緑色細葉のタイプ
黄色広葉のタイプです。
個人的には黄色広葉が育てやすくおススメです。
生育旺盛で成長は早いのですが、若干寿命が短いようです。
挿し木で簡単に増やすことができるため、予備株を確保しておくとよいでしょう。
ということで、
簡単ではありますが、
エルダーの紹介でした。
さあ、皆さんも
エルダー育ててみませんか??