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アガベ 吉祥冠錦 と スーパークラウン

食べることが好きな私。このブログ、その日その時に思うことを徒然と書く雑記ブログでして、お手軽なグルメ記事ばかりを取り上げておりますが、最近は、多肉植物、特にアガベから検索して遊びに来て下さる方も沢山いらっしゃるので、今日は感謝の気持ちを込めて久々に書きますよ~ww (ナンバーワンの記事も途中なのに……更新が止まっていてゴメンナサイm(__)m) 

brooklynlifehack.hatenablog.com

どうやら吉祥冠錦とスーパークラウンの違いでググって下さる方が多いようなので、今回は、この吉祥冠錦とスーパークラウンについてです。私がアガベを始めたきっかけとなった大好きな品種でもあります。吉祥冠系ってとても育てやすくて丈夫でいいですよね~(*´Д`)

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とはいえ、私もまだまだアガベを始めたばかりなので、自分なりに調べたものを皆さんとシェアしてアガベライフを楽しもうということに重点をおいていますので、間違い等あるかもしれませんが何卒ご容赦くださいね(^-^;

それでは、本題の吉祥冠錦とスーパークラウンについてです。

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左がスーパークラウン、右が吉祥冠錦(白覆輪とか、白斑・外斑などともよばれているもの)です。違いは一目瞭然ですよね。単刀直入に結論からいれば、斑入りの部分の多いのがスーパークラウンという理解です。

そもそもの「吉祥冠」とは何ぞやでありますが、これはポタトラムの1つとされていて、日本の園芸過程で発生したものといわれています。より正確には実生したポタトラムの中から選抜したものとも言われており、日本で生まれただけあって、日本の環境にもとても順応しているため、丈夫で育てやすいのです。

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吉祥冠錦は、この吉祥冠の斑入り種であります。こちらも日本にはかなり昔からある古典的な斑入りアガベで代表格といえます。成長速度はそれほど早くないですが、斑入り種なのに、安定して成長し、大変育てやすく強健なアガベだと思います。

吉祥冠錦のなかで最もスタンダードなのが、この白覆輪とか、白斑とか外斑などと呼ばれているものです。こちらは、一説には今は亡き長野の臼田清花園さんによって作出されたのではと聞いたことがあります。

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次に、アガベ・スーパークラウンです。スーパークラウンの出自についてはよくは分からないのですが、白覆輪の吉祥冠錦から選抜された個体なのではいわれています(別種であるとする説もあるようです)。

吉祥冠錦は、季節によっては斑が少々黄色っぽくなりますが、通常は白色の斑なのに対し、スーパークラウンは黄色っぽい斑が入るため黄覆輪とも呼ばれています。まあでもこの辺はアガベの中でも結構いろいろあって、黄斑なのに白斑と呼んだりする品種もあったりなんかして正確に何か定まっているわけではないと思います。

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なお、デザートダイアモンドなる品種もありますが、これはスーパークラウンにものすごく似ていています。私はダブルネームで、同じものじゃないかなーって思っていますが、よく分かりませんm(__)m

スーパークラウンの斑の入り方はやや不安定でバラつきがあります。

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大きく斑が入った葉があったり、逆にほとんど斑が入ってなかったり…。すべてが斑になってしまうと緑色の部分の葉緑素がないわけで光合成ができず枯れてしまいますが、株の半分だけが全斑になるハーフムーンなどと名付けられている変わり斑の株もあります。この辺を、斑入りの変化と捉えるか、単なる個体差に過ぎないと捉えるかは、個人的な評価の問題だと思います。

アガベは、ほかの多肉植物に比べても、やたらその個体の(多少の)差異(個体差)を大きく捉えて、様々な名前を付けたり、変えたりして、あたかも同じ品種でも価値が全く異なるようなコマーシャルな手法がとられがちな感じもします。確かに、笹の雪などはできるだけ短い葉で濃白なペンキがのったものが好まれたりしますし(名峰富士などと呼ばれているものは確かに綺麗ですよね(*´Д`))、現に私もその方が観賞価値は高いようにも思いますが、その分、めちゃくちゃお高いという……_| ̄|○ガックシ 

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大切なのは、自分が良いと思ったものを、大事に愛でて育てながら、成長を楽しむというところにあるように思われます。あっ、あと、よい株をどれだけリーズナブルに入手できるかという見極めが楽しいのです(^^)

吉祥冠系は斑入りも含めてバリエーションがたくさんありますので、収集する楽しみがあります。↓は、外斑ではなく、中斑の吉祥冠錦です。

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あ、あと最後に、吉祥冠錦(白斑)系に似たもので、もう少し淡いというか、あっさりとした斑入り種の鳳凰と呼ばれるものや海外から入ってきたトレードウインズという品種も有名です。確か、トレードウインズは、偽鳳凰とも呼ばれているって聞いたことがあります。葉の縁が少々ピンク色に紅葉するのが……あれ、どっちだったけ??いまだにこの二つの見分け方もよく分かりません(^-^; どなたかご存じの方はご教示いただけますと嬉しいですm(__)m

なんだかだいぶ脱線してきてしまったので今日はこの辺にしておきましょう。

 

今、一番欲しい本はこちら。もう皆さん入手されましたか??

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【エケベリア紹介 8】コロラータ Echeveria colarata

久しぶりのエケベリア紹介です。今日は私の大好きなコロラータを…。

とはいえ、このコロラータがなかなか曲者です。いろんな顏があるように思います。

リンゼアナとの関係ともあったりして、なかなか良く分からない(^-^;

そうはいっても仕方がないので、探りさぐりいってみましょう。

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わが家に昔からあるコロラータです。おらいさんのコロラータ。少々葉が長いかなーって思うのですが、私が作るといつもこんな感じになります。学術的に原種とされているのは、このcolorata f. colorata と colorata f.brandtii の2つになります。colorata f. colorataは、ほんのりブルーのかかった葉で、後者のブランディー(ブランディティ―)は、やや長葉でピンクに紅葉します。

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その他、コロラータにはタパルパというやや小型ものだったり、メキシカンジャイアントと呼ばれる巨大なものも仲間に含まれるようになりました。最近はアテマハックという産地の粉あり、粉なしの2タイプも出てきています。この辺のものをコロラータとしてよいのかという疑問がないわけではないですが……。

さらに頭を悩ませるのが、リンゼアナです。昔は独立の種とされていましたが、今はコロラータの一種だとされています。変種だという人もいれば、地域差程度のものにすぎないとか、逆にコロラータの選抜種だという方も……(^-^;

あ、あと、コロラータには爪のあるもの、ないものもありますよね(^-^;

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↑ わが家のいとうぐりーんさんのリンゼアナです。こちらの方がやや小型で葉が短めで赤く色づくような感じでとらえていますが、イマイチよく分からないですよね。これがコロラータって言われればコロラータのような気もします。

コロラータを実生するとかなり幅があるものができますし、掴みどころがないというか、これが基本形のコロラータと自信をもっていえないのです(^-^; 今ではコロラータになったのだから、昔からリンゼアナとよばれていたものもコロラータで販売されていることもあるようですし、逆にリンゼアナといった方が売れるからコロラータだけどリンゼアナとして流通してしまっているものも多いような気がします。

 

なんだかまとまらない文章になってしまいました。それでは最後にうちにあるコロラータ系をもう少しご紹介しましょう。コロラータかリンゼアナか見分けられるでしょうか。

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↑ これはどちらだと思いますか? まだ幼くて特徴は出ていないと思いますが、カクタスブライトさんから購入したリンゼアナです。
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↑ 韓国産の原種コロラータです。うーん。リンゼアナっぽい感じがするww

 

その他にも野生コロラータなるもの(ワイルドコロラータと同じ?)があったり、よく分からないです。この原種と野生なる区別もイマイチよく分からないですよね。

なんだかまとまりがない回になってしまって申し訳ありませんm(__)m

 

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いつかは行きたい多肉の聖地・錦玉園さん

多肉、ことにエケベリアを主に興味がある方にとって、一度は聞いたことがあるでしょう。信州にある多肉の聖地の名を……そうです、錦玉園さんですよね~。

多肉植物のインターネット販売「錦玉園」kingyokuen.jp

わが家から錦玉園さんは高速を利用して車で約4時間くらいかかるでしょうか…(^-^; いつか、いつか、いつか行きたいと思い、早5年くらいになります。行きたいなあ。

コロナ禍になってからはイベントも中止になったり、出店を見合わせられたりしていますので、本当に錦玉園さんの多肉を入手できる機会が少ないです。

これまでであれば、春には東京・北区の植木市とか、冬には東京・深大寺まつり、そのほかビックバザールとかいろいろありましたもんね。なんであの頃にたくさん買っておかなかったんだろうと後悔しています。

でも、昨年から、錦玉園さんのネットショップも開設されたりもしていますので、更新された早いタイミングであれば好きな苗が買える楽しみもあります。

錦玉園.com https://www.kingyokuen.com/ こちらはオリジナル交配種メイン。

錦玉園'store   https://kingyokuen.stores.jp/ こちらは交配種以外のエケベリアやその他の多肉の取扱いがあります。

関東近郊であれば、プロトリーフさん、コーナン港北インターさん、グリーンジャム越谷さん、木の実植物店さんなどにも取り扱いがあります。グリーンジャムさんはネット通販もされているので、私もたまに利用させていただいています。

 

と、まあ前書きが長くなりましたが、うちにある錦玉園さんの苗とはいってもほんの少しですがご紹介しましょう!

北区の植木市ではじめて購入した錦玉園さんの相生傘。紅葉はすっかり落ちて夏色ですが、7号サイズまで大きくなりました。最近、相生傘、出回ってないですよね~。

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こちらも完全に夏色。エボニースーパーブラック自家・実生。オリジナル交配種などに付されている新ラベル。com店の開店時に購入。

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私の中では錦玉園さんといえば、いわゆるガチの静夜と呼ばれているデレンベルギーと春うらら。静夜はまだ持っていません。

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あと、エケベリアではないですが、アガベから吉祥冠。少々斑が入ってる?

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笹の雪。丸葉(ダルマ)タイプもあるみたいですが、これは普通の笹の雪かな。

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ものすごく小さいけど、ずーっと探してた児玉姫笹の雪。これ大きくなったらめちゃくちゃカッコいいんですが、果たしてあと何年、もしかしたら何十年かかるか(^-^;

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このブログを書いていたら本当に行きたくなってきた(*´Д`) 錦玉園さんで爆買いするためにも錦玉園貯金をしなければ…。

エケベリア狩り その8 にじはなPlants さん

先日久しぶりにカクトロコさんの公式ヤフーショップで買い物をしたところ、こちらの生産者さんを発見。その驚きの価格に( ゚Д゚)ついつい手が滑ってポチってしまったのです。カクトロコさんと同日に到着しましたので、こちらもご紹介させていただこう!

にじはなPlantsさん であります。

store.shopping.yahoo.co.jp

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皆さんご存じでしょうか??私、お名前だけは伺ったことがあったのですが、このたびはじめて購入させていただきました。

にじはなさんのショップ概要を拝見すると、

標高960m、八ヶ岳南麓の北杜市大泉町で2001年から栽培を始めました。
しっかりした苗を作るため、栽培環境、用土、ポットなどにこだわっています。

当農場では種まき、挿し芽から栽培まで行い、仕入れ品はありません。
家族経営の小さな農場なので限界はありますが、皆様と共に成長できたらと思います。

とのことです。なんだかとても温かみ、優しさのあるアットホームな感じを受けるのは私だけでしょうかwww 

 

多肉の感想を一言でいいますと、ものすごく満足、大満足であります(*´Д`)

この価格でこの品質。本当にすごいです!!この価格で販売されてしまったら、他の生産者さんも困るんじゃないかな~ってくらいリーズナブルです。多肉愛好者からすればものすごくうれしい限りですけど。1回にして大ファンになってしまいました!!

前書きが長くなりましたが、今回はエケベリア3種を2つずつ(個数制限があって2つまでした)。いずれもケーレス種子を実生したものを選抜して増やした実生苗とありました。素晴らしいですね~。

もったいぶりましたが、それではどうぞ。じゃーん。

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7.5cmポット苗の大きさでこの充実苗でこの価格。もう私、お手上げであります。

これはリピート間違いなしですよね。ショップ評価171件4.97の高ポイントも頷ける生産者さんですよね。

今回どうしても欲しかったのはタパルパ。コロラータのなかでこれだけもっていなかったのです。ケーレスの種を播いたのですが、失敗してしまったし。

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カマノイ・プエブラも最高!

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トバレンシスやピンウィールなどもあったようですが、売り切れで残念。また今度に期待しましょう!

リピート決定のお店を見つけてしまいましたよ~(*´Д`)

皆さんもぜひのぞいてみてくださいね!

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久しぶりにカクトロコさんの多肉を狩る

この規格、このサイズ、この品質で多肉ファンをトリコにするカクトロコさん。とってもリーズナブルでしっかりした多肉にファンの方も多いのではないでしょうか。私ももちろんその一人です。

久しぶりにヤフーの公式ネットショップから注文してみました。

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store.shopping.yahoo.co.jp

ネットショップだと送料がかかってしまうのがネックですが、このご時世、おうちにいるだけで多肉が届くという幸せをかみしめることができますww ネットショップの多肉たちは本当に新鮮でして(*´Д`)しっかりした立派な苗が届くというメリットも大きいですよ~。梱包もとても丁寧で申し分ありません!

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昨年はだいぶ品薄な感もあったカクトロコさん公式ショップですが、徐々に品数が戻ってきたように感じています。

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フリル系の代表格のプリンセスパールとパーティードレスです。私の地域ではカクトロコさんのパーティードレス見たことがなかったのでポチりました。

マウナロアが日本に入ってくるタイミングでパーティードレスになったと聞きますが、顏違いもいろいろありそうです。コブが出るタイプと出ないタイプもありますよね?

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最近、ハオルチア・ガステリアもはじめまして、桜富士が欲しかったのです。

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皆さんもぜひのぞいてみてくださいね(*´Д`)

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アガベ デスメティアーナ バリエガータ を 植え替え

ふらーと立ち寄った大型ホームセンターのガーデンセンターで見つけた「アガベ デスメティアーナ バリエガータ」。このサイズでなかなかお手頃価格だったので、購入しました。

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日本国内だと、ベネズエラ(錦)とか、メリデンシスとかとも呼ばれている模様です。ジョーホークなるものとは別物ですよね、たぶん。

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結構大きい子株もできていますので、これを解体していきます。トゲがチクチク手に刺さり痛い痛い(ノД`)・゜・。これも慣れていくのでしょうか…。

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大漁、大漁ww

最近はブルームーンなる綺麗なデスメティアーナがあるようで欲しいんですよね~。

あ、ブルームーンで思い出しました。明日26日はスーパームーンらしいですよー。24年ぶりの大迫力の皆既月食らしいです!!次は12年後らしいですし(^^)これは見なくては。

 

アガベに話を戻すとクイックシルバーっていうのもつい前日見かけました。皆さん見たことがありますか~。

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デスメティアーナでもいろいろありますね。いろいろ欲しくなってしまいます。

エケベリア狩り その7 おらいさん @ 四国造園さん

久しぶりに四国造園さんに伺いました。わが家から一番近い多肉植物屋さんなのです。 

brooklynlifehack.hatenablog.com

全国のエケベリアファンの方々からはいつも羨ましがられるんですよね……(*´Д`) その理由はお分かりですよね~。そうなんです、四国造園さんはおらいさん苗の取扱店だからなのです。

おらいさんをご存じない方もおられるかと思いますので、私の知るかぎりのおらいさん情報を…。

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おらいさんは、

多肉植物を生産する生産者さんであります。特に、エケベリアを生産されています。

②おらいさんが交配されたエケベリアは昨今ものすごい人気があります。交配式を公表している通称「青札」(青いラベルのもの)と、ミックスベリアなるものがあります。

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おらいさんのオリジナル「ざわわ」なるエケベリアとの交配種が特に人気があります(写真左はカキコをカットして増やしているものなので小さいですが(^-^;))「ざわわ」の兄弟に「そわそわ」なるものもあります。
③一般普及種も販売されていて、こちらは薄緑ラベルです。私はこちらのファンです。

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ファラックスと静月って同じものでしたっけ?ということで購入。

④どうやら私の隣町にお住まいで栽培場もそこにあるそうです。おらいさんの「おらい」はヤフーブログ(現在はアメブロで過去記事が読めます)を執筆されていた当時のペンネームだったようです。本来の屋号は、〇〇園芸さんですが、公表されていないようなので伏せます。

以上、私の知るかぎりのおらいさんでした。

ということで、おらいさんは、若きニューリーダーとしてエケベリア界を牽引されている生産者のお一人であります。エケベリアンからの絶大な支持を受けていて、売り切れ・品薄、即完売もしょっちゅうなのです。私は地元の理で今のような人気が出る少し前から購入させていただくことができていました。

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最近はあまり交配種には興味がなくなっていることもあり、実はこの「ももりん」、はじめて購入したミックスベリアでした(もっとも友人から依頼された代理購入ですが…)。

四国造園さんでは、おらいさんをはじめとする人気生産者さんの苗を一堂に販売するザワフェスなるものが年2回開催されています(コロナ禍になってからは中止になったり、抽選になったりしています)。私はこういうイベントは苦手なので行ったことがないのですが、毎回大盛況のようです。

最近は四国造園さんでもおらいさん苗が常設とはいえない感じですが、入荷時期がうまく合えば、おらいさんの一般種をはじめ、青札やミックスベリアも購入できると思います。ということで、おらいさん、そして四国造園さんのご紹介をさせていただきました!

【エケベリア紹介 7】プリドニス・花うらら Echeveria pulidonis

久しぶりのシリーズ【エケベリア紹介】です。4カ月ぶりくらいになってしまいました。実はこの間、エケベリア一辺倒だった私が、アロエに、そしてアガベに夢中になってしまい……メルカリでの出品を始めたりと……言い訳はこの辺にしておきましょう!

 

さて、今日の特集ですが、花うららです。一般に、学名は、プリドニスpulidonisとされています。数多くの交配親に採用され、育てやすく、しかもかわいいという最強の普及種・一般種と言われています。

私のなかでも、エケベリアのなかのエケベリアだと思います。エケベリアは花うららで始まり、花うららで終わるといっても過言ではないのではないでしょうか(*´Д`)

……なのですが、この花うらら、生産者さんによってもかなり顏違いがあります。お名前もいろいろありますよね。花うらら、ダルマ花うらら、プリドニス……etc...ということで今回は、花うららについて自分の勉強もかねてまとめておきたいと思います。

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とりあえずプリドニス系のものを集めてみました。プリドニス交配のプレリンゼも入っていますがこれは後で比較するためですので、あしからず。

 

さて、今回は、まずビスタ(タナベナーセリー)さんのものでご紹介しましょう。

ビスタさんでは、花うらら、春うらら、プリドニスの3種が販売されています。

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ここであれー??って思った皆さん、そうなんです。花うららとプリドニスって同じものなんじゃないの~っていう疑問です。図鑑とか見ても、花うららの学名がプリドニスpulidonisとされていますし。ただですね、厳密には同じものではないと私も思っています。ビスタさんの3種を見比べてみましょう。

花うらら

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春うらら

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見ていただいてわかるのは、プリドニスは縁どりが薄く色づきますが、花うららほど葉裏が紅葉はしていません。葉厚もプリドニスの方が薄い感じです。なんとなくプリドニスはあっさりしている感じなのです。一方、春うららですが、花うららに比べてかなり肉厚で葉も丸い感じです。一説によれば、ダルマ花うららが春うららだとする説もあるようですが、詳細にはついては不明です。春うららについては、錦玉園さんの苗を探していたのですが、どうも出会う機会がなく、今回、ビスタさんで見つけて購入させていただきました。

 

花うららの歴史を振り返ると、日本に花うららなるものが渡来したのが、平尾さんのお話では1965年頃、相府蓮や静夜などとともにやってきたとされていました。この当時にプリドニスの和名として花うららが名付けられたのではないかと思われます。

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日本への導入からもう半世紀以上が過ぎており、いまではいろいろな生産者さんから花うららを入手できますが、日本に渡来した当時のプリドニスのクローンというよりかは、日本独自に日本ならではの形に変化・進化していったものと考える方がよさそうです。現に、花うららはとても強健で育てやすいですが、プリドニスはそこまでの強さはないように感じています。

他の生産者さんの花うららも少し見ておきましょう。

渥美園芸さん

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 カクトロコさんと今井カクタスさん

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吉原ガーデンさん

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最近、私が個人的に注目している生産者さん(お名前を存じ上げず失礼します)

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生産者さんによっても本当にいろいろです。原種プリドニスとはどんな感じなのか。図鑑や海外サイトで確認することもできますが、少しヒントになるのはブロメリアギフさんのプリドニスです。なぜなら、ブロメリアギフさんはアメリカの多肉生産大手のAltman社との提携により多肉植物を生産しているからです。ということで、ブロメリアギフさんのプリドニスは、アメリカでプリドニスとして認識されているものと考えてよいと思います。ということでこちら。

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やっぱり縁がうっすらとした感じであっさりしていますよね、葉厚はそこそこあるけど……。 これが原種プリドニスの本来の姿に近いのではないかと思われます。

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ということで、私は、花うららとプリドニスは区別した方がよいのではと思っています。

 

最後に春うららについても一言だけ。

花うららと春うららの区別はなかなか難しいですよね。ビスタさんのは比較的特徴が出ている気がしますが、羽兼さんの本にもあるように花うららにきわめて似ているものも多いです。たとえばこちら。多肉界の重鎮・茨城のカクタスブライトさんで購入したもの。私は春うららだと思ったんですけど、ラベルは花うららでした。

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また、栽培環境によって、花うららの葉も少し青みをもつことがあることも余計にわからなくなってしまう一因です。葉に少し青みを持つと今度はプレリンゼにそっくりになってくるからです。プレリンゼはプリドニスとリンゼアナの交配とされています。もっとも、大型のプレリンゼが春うららとする説もあるようです。ますます混迷。

おらいさんのプレリンゼと加瀬ナーセリーさんのプレリンゼ

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最後の最後に、もう一つだけ。昔からペシルダという品種もあります。最近はあまり見かけませんが、これはきわめてプリドニスに近い感じです。

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……とまあ、このようによく分からないことだらけなことが、多肉・エケベリアの面白いところであり、また難しいところでもあります。

もう少しわかりやすく書こうと思ったのですが、分からないものを分かりやすくもかけないのでこの辺で断念。ただ、花うらら=プリドニスではなさそうということが今回の主眼でした。あくまでも私の私見ですので、ご参考程度に。

 

(追記)メキシコポルデンシスなる品種、皆さん詳細についてご存じですか?

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ポルデンシスなる品種もあるのかよくわからないのですが、おそらく「メキシコポルデンシス」なる品種は韓国由来のものではないかと思います。そしてこのポルデンシス、もしかしたらプリドニスなんじゃないかと思うのです。誰かの書き間違い?読み間違い?……そもそもプリドニスの原産はもちろんメキシコなのでわざわざメキシコを名乗る必要はないと思いますし、もしかするとプリドニスグリーンフォームと呼ばれるものと同じなのではないかとも思うのです。あくまでも私の推測でして、これまたよく分かりません…(^-^;

アガベを勉強中! アガベ ナンバーワン 農大 巌流 厳竜 白鯨 姫厳竜とは? チタノタ と オテロイ ?

2021年に入ってから、エケベリア一筋だった私に変化が生じました。多肉の興味関心がアガベに移ってきました。

アガベを始めた頃は吉祥冠系がいいなあと思い、スーパークラウンの斑入り姿に一目ぼれして毎日探していましたが、最近になってチタノタ系もカッコいいなあ……と。

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昨今の多肉ブームも以前に比べたら少しは落ち着いてきたのかなーという感じもありますが、アガベについてはまだまだ人気がありますし、まだまだ価格は高いですし、最近は台湾をはじめとするかなりのベアルート株が輸入され、正直なんだかよく分からないことも多く、かなり混沌としている状況のようにも思います。

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名前なんて関係ない、カッコよければいいし、育て方次第でかなり姿も変わってきてしまうものだからこそ、作り方を重視すべきだという意見も全くその通りだと思います。

ただそうではあるのですが、昔から日本にあるもの、従来から親しみ育ててこられたアガベに何とも言えない魅力を感じてしまう自分もいます。名前で選ぼうとしているのではないのだけれども、やっぱりその名前にブランドみたいな価値があるものもあるのかなあって思います。私の中ではそれが、アガベ・ナンバーワンなのです。

 

ということで、前書きが長くなりましたが、アガベ・ナンバーワンについてこれまでに出版された文献やネットでの情報を集めて勉強してみました。参考にさせていただいた文献、ブログ記事なども含む執筆者の皆さん、そして、アガベを栽培されている諸先輩方のご教示に感謝申し上げますm(__)m  現状、ナンバーワンをめぐる情報は皆さんがご存じの通り、時の経過も重なり、かなり錯綜していています。

以下、私なりの整理ですので、参考程度にお願いします。何かお気づきの点や間違い等があればご指摘いただけると嬉しいです。

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ちなみに、上記の3つはアガベ収集を始めた当方が最近入手したナンバーワン系のアガベです。まだまだ幼苗ですし、特徴もこれからだと思いますが、入手時の名前でご紹介すると、左上から「巌流(がんりゅう)」、真ん中「チタノタ ナンバーワン」、右上「titanota ‘No.1’」です。いずれも国産アガベで、巌流はたまたまいつも行くホームセンターのガーデンセンターで1つだけ販売されていたもの、真ん中は長年多肉植物を栽培している趣味家さんから入手したもの、右上がレアな多肉植物も幅広く取り扱う生産者さんから入手したものです。栽培環境や栽培条件の差か、はたまた根詰まりか肥料不足なのか、葉色や刺の感じが多少異なりますが、はたしてこれらが本当にナンバーワンなのか、みんな同じものなのか、それとも明確な差異が生じてくるのか……これから楽しみながらじっくり育てていきたいと思います!

 

それでは本題へ。一緒にアガベ・ナンバーワンを勉強しましょう!

まずは、ナンバーワンの由来・由緒からですが……。

東京農業大学の展示温室である農大バイオリウムには「農大育種学研究所(現:一般財団法人進化生物学研究所)がメキシコから日本に最初に導入したことからその名がある」というのがナンバーワンにつけられている樹名板の解説です。

一般財団法人 進化生物学研究所 

農大の故・近藤典生博士(1915-1997)が導入したと一般には言われています。ちなみに、農大バイオリウムの樹名板には「農大ナンバーワン」と表記され、所蔵植物リストには「ナンバーワン agave titanota」とだけ表記されています。なお、この農大バイオリウムに展示されている株自体も導入当初の株ではないようです。

また、近藤博士が指導・監修をつとめられた伊豆シャボテン動物公園にも標本ともいえるナンバーワンの株があるようです。伊豆シャボテン動物公園の樹名板には「ゲンリュウ  厳竜 Agave titanota 'No.1'」と表記されているそうです。ちなみにですが、「クロゲンリュウ 黒厳竜 Agave titanota 'Not-No.1'」なるものもあるそうです。

 

あれ??けわしいながれの「巌流(ガンリュウ)」ではなく、きびしいりゅうの「厳竜(ゲンリュウ)」なの??ってこれまた混乱をきたしますよね。単に漢字違いなのか、本当に同じものなのか……。

伊豆高原のふれあい動物園 伊豆シャボテン動物公園|伊豆シャボテン動物公園グループ

これら2か所のいわば標本株ともいえるナンバーワンを見た方は正直びっくりすると思います。それは大きく成長したナンバーワンは、葉が細長く伸び、葉厚も薄くなって、刺もあまり厳つくはないということ……(^-^; チタノタ系などのアガベは、大きくなるとその個性、特徴が薄れてきてしまうという事実です。

また、近藤先生もアガベが専門というわけではなく、植物遺伝育種学を専攻され、種なしスイカなどを研究されていました。

 

まあ、それはさておき、農大バイオリウムの樹名板の解説とは異なる説もあります。

1つは、あくまで農大の管理番号にすぎず、農大が一番最初に導入したアガベとして第1番の整理番号をつけたとする説、日本へ導入した当時のアガベのなかで一番よかったとする説、輸入したチタノタのなか一番よかったとする説、国際多肉植物協会の小林会長が農大に入ってきたこの素晴らしいアガベのカキコを譲り受けてこれをナンバーワンと名付けたとする説などなどです。

日本への導入時期がいつだったのか正確な情報は見つかりませんでした。これが実は一番重要な情報で、これが分かればナンバーワンという命名の由来も分かるような気がするんですけどね……(^-^;  ちなみに、ISIJの2018年11月?のニュースレターには、「50年程前に東京農大の近藤典生教授がメキシコで見つけ導入した」との記載があるようです。もしそれが本当だとすれば導入は1970年代前後ということになりますね。当方、ISIJ会員ではないので当該記事が読めませんが……。

 

(2022/01/23追記)

鶴岡さんの本では、SPナンバーワン、農大ナンバーワンとして紹介されており、「東京農業大学に入った輸入株につけられた整理番号が呼称に。」(20頁)というように記載されています。

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また、最新刊であるISIJ会長の小林浩監修『NHK出版 決定版 多肉植物図鑑』(NHK出版,2022)21頁には、昭和25年ごろにメキシコから輸入され、農大の近藤教授のもとにあった株につけられた整理番号が呼称になったこと、肉厚の葉で鋸歯が強く、小型でしまった株であった旨の記載がありました。小林会長が名付けた説などもありましたが、ご本人監修の本にこう記載されているため、やっぱり整理番号説が有力なのかもしれません。

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ちなみに、titanota とは、アガベの世界的権威だったアメリカの植物学者 Howard Scott Gentry Ph.D.(1903-1993)が、1967年にテペルメメ・ビージャ・デ・モレロスのランチョ・タンバーの山の近くで発見収集した個体を、1982年に『Agaves of Continental North America』(University of Arizona Press, 1982)で発表し名付けたものだそうです。Gentry が発表したこの titanota という個体は、葉色が青白く、刺もやや控えめなアガベで、現在でいうところの 'Rancho Tambor'、 titanota 'Blue' 、アズールなどと呼ばれるものを指していました(このことが近年の種名変更の話につながってきます)。

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ちなみに、この『Agaves of Continental North America』は、Gentry が25年にも及ぶアガベ研究の成果をまとめた不朽の名著で、アガベの聖書とも呼ばれているらしいです。

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かたや一方で、Gentry の titanota 発表から2年後の1984年、植物収集家であるメキシコの Felipe Otero 氏(1935 ?- )が、おそらく1970年代に、オアハカ州シエラミクステカで収集した種子から流通させたアガベで 'FO 76 Sierra mixteca’、'Felipe Otero' 、ヴェルデ などと呼ばれていたアガベを、誰かが titanota と種名を付して流通させ、これが世界中に広がってしまったという話らしいのです(^-^;  緑色で短葉で厳つい刺を持つこの Sierra mixteca が、アガベファンの支持を受けて広く普及したため、これこそが titanota として認識されるようになってしまったそうです。他方で、Gentry の Rancho Tambor が本来の titanota であるということは忘れられてしまったらしいのです。

 

こうした海外での titanota をめぐる認識が、国内にも浸透し始めたのが2000年代初頭ということになりそうです。 

少し古い本ですが国内で定評のある多肉辞典である平尾=児玉編『サボテン・多肉植物ポケット事典』(NHK出版,1999)295頁では、アガベ 'No.1'(ナンバーワン)別名:仁王冠(ニオウカン)、巌流(ガンリュウ)学名:Agave sp. 'No.1' と表記しています。このことからも、国内では2000年頃までは、種名はいまだ不明で、sp.ナンバーワンと呼ばれていたものと思われます。

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ところが、その5年後の2004年発行の国際多肉植物協会編『多肉植物写真集』(河出書房新社,2004)17頁には、Agave titanota ナンバーワン と表記されています。このことから国内では、2000年以降にはナンバーワンが Sierra mixteca 系統の種であり、その種名が titanota であると認識され始めていたように思われます。

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もっとも、こうした titanota をめぐる状況に疑問を感じていた人もいたようです。ニューメキシコ州の有名な多肉植物ナーセリーMesa Garden の Steven Brack 氏は、植物探検家・シードハンターとして家を持たずに1年中世界中を飛び回っているアメリカ人 Joseph Simcox 氏にランチョ・タンバー周辺の調査を依頼し、2004年にGentry の titanota を再発見しています。また、アガベを専門とする多肉植物ナーセリーのオーナーである Greg Starr 氏、共同研究者のTristan Davis 氏などもその一人です。

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特に、Greg Starr氏とTristan Davis 氏のお二人は2つのチタノタが完全に区別されるべきであることを長年にわたり強力に主張していたこともあり、彼らの共同論文が、2019年6月、Cactus & Succulent Society of America (CSSA)によって正式に認めれられ、アガベの新種としてオテロイが誕生しました。ということで、Gentry の titanota 、Otero の oteroi に種名が区別されることになりました。

なお、上記でご紹介したGreg Starrさんのホームページでは、チタノタとオテロイについて、地域ごとに多数の写真を用いてかなり詳細な解説がなされています。非常に勉強になりますのでぜひご覧いただければと思います。

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……ということはですね、これまで「チタノタ ナンバーワン」などと呼んでいたいわゆるナンバーワン系統のアガベは、おそらくオテロイの方に分類されることになりますから、「オテロイ ナンバーワン」ということになりそうですが、チタノタとして馴染んできた人からすれば、うーーーん(^-^;という感じですよね。国内では「農大ナンバーワン」とか「白鯨」とか呼ばれるアガベは、もう固有の名称というか、栽培品種・園芸品種のような扱いになってるようにも思いますから、単に「アガベ 農大ナンバーワン」「アガベ 白鯨」のような呼び名、表記でも私はいいと思うんですけどね~。ただ、そうすると、どの顔が本物なのかという議論が避けては通れなくなり、結局、堂々巡りの議論になってしまいますね(*_*; 

 

なんだかモヤモヤとしてしまいますが、チタノタとオテロイの話はこの辺で終わりにしまして、さらにモヤモヤする話に進めたいと思います……(^-^; まだ続けるのかって感じですが、よろしかったらお付き合いくださいm(__)m

 

この辺から本当によく分からないのです。まず、私の素朴な疑問をいくつか挙げてみたいと思います。もしご存じの方はぜひご教示をお願いしたいと思いますm(__)m

 

皆さんどのように理解していますか?

①ナンバーワンと農大ナンバーワンは同じものか。

②ナンバーワンと巌流は同じものなのか。農大巌流っていうのは??

③巌流と厳竜は同じものなのか。

④台湾から最近大量に渡来している姫厳竜とはなにか。

⑤ナンバーワン(白刺)と白鯨の差異はなにか。

⑥小島ナンバーワンないし小島白鯨と呼ばれているのはなにか。

⑦江隈(えくま)白鯨と呼ばれているものはなにか。

etc.....この他にもいろいろありますが、とりあえずこのあたりを……(^-^;

 

①の点については錦玉園さんで話を伺ったという方からの又聞きで恐縮なんですが、錦玉園さんでは、「農大No.1」と「No.1」は区別されているそうです。皆さんのSNSなどを拝見すると、単にNo.1と表記された錦玉園さんラベルのアガベが多いですが、なかには農大No.1と表記されたものもごく稀にですが見かけたことがあります。

錦玉園さんの農大No.1は、先代(上記に挙げたポケット事典編者の永吉さん)が農大の近藤博士から直接譲り受けたものを維持しているとのことですので、正真正銘の農大ナンバーワンと呼ばれるものなんだろうと思います。

児玉さんの話では、チタノタ No.1は、農大の近藤教授がチタノタから選抜した一番良い個体に名付けたものであり、本来はチタノタNo.1が農大No.1を指すそうです。しかし、そのうち農大No.1に似た個体をNo.1として販売する業者が出現して広く出回ってしまったらしいです。こちらは棘が細いことなど明らかに違う個体と認識できるようですが、業者によってはその区別することなく流通させたことから現在では混在してしまっているというお話でした。

 

また、先輩から伺った話では、今はなき臼田清花園さんにあった農大ナンバーワンは、臼田さんと同郷で親しくされていた当時農大でアガベを管理していた学生さんが農大ナンバーワンのカキコをもってきてくれたと臼田さんはおっしゃっていたそうです。なので臼田清花園さんにあったナンバーワンも農大ナンバーワンの直系のものだったと思われます。

 

白峯園さんが、最近ヤフオクに出品されている「Agave titanota'sp.No:1'(農大タイプ)」では、「当園先代がアガベ sp.No:1 農大タイプとして入手した物で、当時はチタノタと言う名は無くアガベ の原種の1番として輸入されたものだと聞いております。いわゆるチタノタの元祖と言える種です」との説明、記載がなされています。白峯園さんの標本株、とってもかっこよくて、いつかは購入したいなあと私も思っていますww

 

ということで、①本来、ナンバーワン=農大ナンバーワンであるのだけれども(あるべきはずなのだけれども)、これに近い(似た)チタノタも広くナンバーワンとして流通してしまっている状況にあるため、ナンバーワン=農大ナンバーワンであるとは必ずしも言えないという結論にしておきたいと思います。

 

②巌流とナンバーワンの関係についてですが、前述のとおり、ポケット事典ではナンバーワンの別名が巌流であるとしており、両者が基本的には同じものであるとの理解が一般的だと思います。ただ、①でも述べたように、ナンバーワンが農大ナンバーワンとは限らないとなってくると、ナンバーワンよりも巌流(=農大ナンバーワン)の方が選抜された優良個体だよという説明も正しいように思えます。実際、とても有名な大手の業者さんもそのように説明されておりました。この辺は前提のナンバーワンをどのように捉えているかによって変わってきそうです。農大巌流というのは農大ナンバーワンと言っているのと同じってことでいいのでしょうかね…(*_*;??同じだよね…。

 

③巌流も厳竜も同じものなんだろうと理解しています。ただの漢字の書き間違いであってほしいという私自身の願望も込めて…。なぜなら、ラベルが書き間違ってたり、海を渡ったり、戻ってきたりするタイミングで名前が変わってしまったり、読み方が変わってしまったり、というのは多肉あるあるだと思います。まして、国内でも、農大バイオと伊豆シャボテン公園でも漢字が違うんだから……。とある検閲者の方のブログを拝見したら、「巌」と「厳」の間違い率90%という驚きの情報もありますから……。

 

(2021/10/08 追記)

……と思っていたのですが、日本多肉植物の会編『原色多肉植物写真集』(誠文堂新光社,1981)31頁[小島執筆]には、エスピーNo.1の記述の備考に、「角質状の縁取りと刺色、葉色に変化が多くみられ、とくに刺色が黒味がかり葉色の濃色のものを厳竜(げんりゅう)と呼んでいる」との記載がありました。

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また、Shabomaniac!監修『多肉植物サボテン語辞典』(主婦の友社,2021)104頁には「今、チタノタと呼ばれているタイプのアガベは、かつては『農大No.1』の名前で流通していました。この中には『巌竜』と呼ばれるタイプもありました。」との記載もあります。

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なお、本書の当該頁には、1967年に撮影された農大No.1の小株の写真と、2018年に撮影された農大進化研の株の写真が掲載されていますので、ぜひご参照下さい!

 

④について、……

 

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なかなか続きの更新ができておらず申し訳ないです(^-^;  のんびり気長に書いていきますので、皆さんも気長にお待ちくださいm(__)m

多肉作業の必需品! おすすめピンセットはこれ!!

春の暖かな陽気、変異株コロナの拡大ということもあり、おうち時間が増え、必然と多肉時間も増える今日この頃。植え替えに、交配に、忙しいですよね。そんな多肉作業の必需品。ピンセットですよね!!

これまでも何回か軽くご紹介してきましたが、今日はこのピンセットに焦点をあてて、マニアックな記事をご紹介したいと思います。

さて、それでは早速、本題に!!私の一押しピンセットはこちら。

TAMIYA タミヤクラフトツール ツル首ピンセット №3 74003

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プラモデル好きの方は皆さんご存じ、そうです、あのタミヤさんです。小学生の頃に少しだけでしたが、私も作りましたよ、プラモ。懐かしいなー。このスターのマークがタミヤさんですよね。

ピンセットは、先端がストレートタイプのものと、ツル首タイプがありますよね。タミヤさんでも両方取扱いがあったと思いますが、多肉作業にはツル首タイプが使いやすいように感じています。

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このタミヤさんのツル首ピンセット、しっかりとした重さもあり、なんといってもしっかり掴むことができますし、細かな作業にも適したきわめて高品質な精密ピンセットだと思います。私もこれまで100均のものからホームセンターで販売されているようなものまでいろいろ試してきましたが、やっぱりこれが一番です。ステンレス製でこれ1本あれば長期間使えますし、そう考えると、1000円前後ですが、かなりパフォーマンスのよいピンセットだと思います。ものすごくおススメです。

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もちろんプラスチックモデルにも、そして様々な工作、ホビー用途にお試しください。

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